新築マンションで、マンション周辺環境について話を聞いていると、「隣の敷地には将来、法律の範囲内の建物が建つ予定です。」と言われる場合があります。
はっ?そりゃどういう意味だ???と思うでしょう。それを調べてみました。
法律の範囲内の建物というのは、つまり役所に届出して許可をもらぅている建物
違法な建物じゃなきゃ、普通は法律で決められた建物でしょうから。
法律の範囲内の建物とは、当たりまえなのですが、違法な建物ではないという意味ですが、注意する点があります。
極端な例でいえば、30階の高層マンションも法律を守っていれば法律内の建物ですし、500台の立体駐車場の建設も法律で建設許可があれば、範囲内なのです。
それが、自分の購入しようとしているマンションの隣にできるんです。怖いのは、これからのマンション購入にばかり目がいってしまい、この法律の範囲内の建物という表現を自分の都合の良いように解釈をしてしまうと、不幸な事になりかねません。
分かったうえで、「そういうリスクはあるが、購入する。」と言うのであればベストですが、そうでないのであれば、その物件は止めておいた方が良と思います。
以前、マンションの敷地と思われる中に、突如ワンルームマンションが建っていたのを見たことがあります。
マンションの敷地内にワンルームマンションが建っているのです。
しかも、バルコニーの目の前にワンルームマンションが建っているのですから、下の階は日照が当たりません。
どういう経緯でマンション敷地内にワンルームマンションが建設されたか事情は分かりませんが、法律の範囲内での建物なので反対運動もなかったようです。
恐らく、マンション購入時に、重要説明事項に記載されている内容(南側に将来法律の範囲内の建物が建つことがあります。)だったので、やむを得ないと考えた住人が多かったのかも知れません。
とある機会に、このようなマンションの建て方は、日照権の問題になるのではないか、と思って調べたことがあります。
事前に日当たりや近隣施設について確認しておく
その結果、「敷地から5メートル以内の建物については日照権は問題とならない。」と建築基準法あり、こうした点も注意しつつマンションの購入を検討しなければならないのです。
ちなみに、モデルルームでマンションの模型があったりするのですが、周りの建物がないもの、周りの建物はアクリル板で透明になっていたりします。
この物件が欲しいと思ったら、必ずご自身の目で、マンション建設予定地の周辺環境を見に行くことをお勧めします。
ワタシは、いつもマンションの営業マンには「隣接する土地で法律の範囲内で建物が建つ予定がありますか?」「この辺りは地主の方が土地をもっていますか、それとも建売で家を買った方が多いのですか」と質問するようになりました。
ワタシは、建売で購入した方が多ければ、売ったとしても自分の土地だけでしたら大規模なマンションが建つことはまずありませんし、逆に地主の人が土地を多くもっていれば、相続対策等で土地が売られマンションが建つ可能性があると考えて質問をしていました。